Château de Chelivette/シャトー・ド・シュリヴェット

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歴史あるシャトーを10年かけて蘇らせたヌーベル・ボルドー


13世紀に創建のシュリヴェットはボルドーとポムロールの中間のコミューン、サン・ユラリーに位置します。歴史を感じさせる一つに、庭にある礼拝堂のペディメント(切妻屋根)に”Introite portas ejus in confessionne “聖書の詩篇で「賛美をもってこれらの門に入れ」というモーツァルトの作品『ジュビラーテ』のような天上の音楽を連想させる言葉が1620年の日付で刻まれています。

また丘の中腹には、発明家クロード・シャップが発明した大型の手旗信号とも言える腕木通信(うでぎつうしん)『テレグラフ』の塔が現存。1929年版のワイン専門書 “Vins de Bordeaux de Cocks et Ferret (コック&フェレ)”には「日当たりの良い丘の中腹に位置するこの畑からは、人気の高いワインが造られ、品評会でいくつものメダルを獲得している」と記述がある。こんな長い歴史のある生産者も次第に荒廃していきますが、2014年にフローレンス&ジャック・ボレル夫妻が引き継ぐことで再構築されていきます。

第一に醸造設備の改修やアンフォラも導入。次に4haある石灰粘土質の畑への取り組みとしてビオディナミ農法へと転換。2019年には移行を完了します。動植物が人間と共存し、調和のとれた自給自足を可能にしながら、高品質で健康的なワインを造る事を目標として取り組んでいるエネルギッシュなシャトー。再スタートしてから10年。ジロンド最古のひとつと言われる生産者が『ヌーベル・ボルドー』に挑みます。

(輸入元より抜粋)

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