ジュラのオーガニックワインのパイオニア
ジェラール&クリスティーヌ・ヴィレのドメーヌは、ジュラワインの中心地であり、歴史的にフランスで最初AOCとなったアルボワに位置しています。畑は現在5.4ha。1900年代からアルボワでワイン造りを行ってきた先祖を持つ義父母よりドメーヌを引き継ぎ、1988年には有機栽培に転換し、この地域での先駆者の一人となりました。この当時ジュラのブドウ畑全体のうち15ha(うちドメーヌ・ヴィレは3ha)がオーガニック認証を受け、その割合は全体の0.75%。彼ら常にその個性と家族的な規模を保ってきました。
ドメーヌでは、ブドウ自身が自らを守り、可能な限りよりよい形で自らを表現できるよう、優れた土壌に根を張り巡らすことができるよう、畑における各種課題を総合的に捉えることにしています。
ブドウ樹を衰えさせたり何らかの害となるような過大な収穫量を求めておらず、決して多くない適正な収穫量を得られるよう、コンパクトなギュイヨ・ドゥーブル剪定を行っています。
季節を通じて葉や果実の成長に目を光らせ、ブドウを健全に保ち、病虫害に対しての対策を減らせるよう、風通しの良いパリサージュ(枝の誘引固定)を実施。また、ブドウを衰えさせず、ブドウが果実へと確実に養分を届けられるよう、不要な葉や芽の除去も行っています。
ベト病へと対策としては、必要最小限のボルドー液の使用に止め、特に銅の使用量を抑えるため植物を煎じた液をそれに追加して使用。またウドンコ病への対策としては、硫黄華または硫黄合剤を使用し、病害の気配が見られない場合は各対策の間隔を開けることで気象条件に合わせて対策を行うこととしています。さらに、ロニャージュ(夏季剪定)といったブドウにストレスを与える作業については、可能な限り避けることとしています。
栽培のモットーは「人がブドウの持つ潜在力を花開かせるのを助け、ブドウに最大限の配慮を行うことでブドウを最高の状態とすること」
醸造には天然酵母のみを使用。亜硫酸はキュヴェにもよりますが、輸送の劣化を防ぐため必要と判断した場合、瓶詰前に少量(20mg/L)使います。
(Laisseer Faireより)
またまたジュラ地方より、注目度大の造り手発見です!!
ワインラヴァーを虜にしている、素晴らしき造り手がひしめき合う、勢いあるこの産地。ドメーヌ・ヴィレは、どのキュヴェも、とても複雑で、それぞれのワインが持つ情報量の多さに驚かされます。抜栓から時間が経っても、ぐんぐん向上、しっかり美味しさを保ちます。
ジェローム・アルヌーと共に、ジュラの素晴らしさを堪能できる造り手です♪