Château Perray-Jouannet/シャトー・ペレ・ジュアネ

目次

品質を優先するため規模の縮小し、庭のような多様性のある畑を目指して 

フランス、ロワール地方アンジュー地区に位置するシャヴァーニュという村でワイン生産者の5代目として生まれたレミ。幼いころからワイン造りが身近にあった彼は、大学でブドウ栽培やワイン造りを学び、卒業後は、より広範囲にワインのことを学ぶため、ボルドーの著名なネゴシアン、ユリス・カザボンヌで働きます。「ボルドーの巨大シャトーは、自分が生まれ育った地域やワイナリーとは全く違う世界だった。彼らと直接コミュニケーションを取り、テイスティングをし、栽培や醸造、ワイン市場やマーケティングについて話したのは自分にとってとても貴重な体験だった」とレミは語ります。2018年、家族にワイナリーに戻りワイン造りに参加します。しかし、家族間での意見の相違があり、レミは奥さんとともに家族のワイナリーを出ることを決意。縁あって家族のワイナリーから200メートルほど離れたワイナリー、シャトー・ペレ・ジュアネを購入し引き継ぐこととなります。そして2020年ヴィンテージからシャトー・ペレ・ジュアネとしてワインをリリースしています。

2020年、レミは畑を引き継ぐとすぐに質を重視したブドウ栽培を目指し、オーガニック栽培に転換。高品質なブドウを付ける古樹のカッティングを使用してマッサル・セレクションを行い、ブドウ樹の植え替えを行いました。また広すぎて目が届かないという理由から畑を一部売却しブドウ畑の縮小へと踏み切りました。

ワイナリーの目の前には幅800メートル、長さ18メートルという非常に限られた石英(クォーツ)が見られる限られたエリアがあります。ブラックシストの影響で熱が蓄えられ、ブドウの熟度が高くなることで上質な甘口ワインの産地として知られる隣接するボンヌゾーとは異なり、ここでは石英が熱を蓄えずに反射するため、涼しさを保つ。そのためブドウが酸を保つことできる。また、河川に沿った南向きの斜面のため、空気の流れがよく、春の霜害の影響を受けにくい。結果として、高品質のシュナン・ブランが育つ。石英の区画には最高樹齢約80年のシュナン・ブランから、若いもので2024年に植えた若木まで幅広い樹齢のブドウが植わっています。他にもリンゴやオリーブの木が植えられています。「植物に多様性があって、庭みたいに楽しめたらいいと思っている。」ブドウはネイティヴセレクションでクローンに多様性を持たせている。シュナン・ブランの収穫は約1カ月にわたり、熟度に応じて4-5回に分けて手摘みで収穫を行う。ブドウの熟度が分かりやすいように短梢剪定。

レミの畑作業は植樹から収穫に至るまで、ブドウの成長サイクルのすべての段階で細心の注意が払われています。「何よりもまず目指しているのは、長生きするブドウの樹で偉大なワインを造ること」と語ります。

(輸入元より抜粋)

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!
目次