ワイン屋の回想録

珍しく、ワインではなく自分ネタを。よろしければお付き合いください。

社会人になった頃、目指していたのはソムリエでなく料理人。大学に入ったはいいものの、卒業間近になって料理に目覚め、東京国立にある「辻調エコール・キュリネール国立」という1年制の料理学校に通いました。今思うと計画性のない生き方で恥ずかしいのですが、それはもうとっても充実した日々でした。

辻調では、週6日学校指定の料理店で働く代わりに格安で住まいを借りれるという、アルバイト進学制度がありました。私はそれを利用し、東京・八王子にある「うかい竹亭」という茶懐石料理店でアルバイトをします。学校が終わった後、接客用の着物に着替えて懐石コースを一品ずつ運ぶ、という初めての接客経験。

それまでは、ファミレスのホールしか経験がなく、着物に着替えるのも一苦労。広い敷地内には、離れのお客様個室がいくつもあり、週末には大・小の法事から婚礼まで、たくさんの予約が入ります。池には鯉が泳ぎ、まるで時代を遡ったかのような庭造り。先付、八寸に始まる茶懐石料理の流れはもちろん、季節の食材、お華や器、お客様が来店されてから帰られるまで、すべての空間を演出する和の接客は、ハードな反面、とても新鮮だったのを覚えています。だって、昼間はフレンチの勉強ですから。

あれから20年。

日々、仕事にしているとワインも料理もモチベーションを保つのが難しい時があります。きっと皆そうじゃないかな。そんな時は、料理人を目指していた自分やワインに感動してワクワクしていた頃の気持ちを思い出してみます。

そうすると、またやりたいことが見えてきます。さて、また次の目標に向かって動き出そうと思います!

お付き合いくださり、ありがとうございました。

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